人間哀

2016.08.02

振替休日の恋人を起こさぬよう、そっと出勤。

疲れ果てた帰宅途中、家畜の匂いに鼻孔を掻き乱され

あたりを見回すとハエにたかられた猫の死骸が僅かに茂った草むらに

隠れるようにそっと横たわっていた。

彼か彼女かはわからないが晒されるという恥辱の極みから

救ってあげたいという思いに突き動かされ環境センターに電話をした。

死の匂いは家畜の匂いに似ていた。




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2016.07.28

父の病院へ面会にいく。

季節のスイカと桃をカットし父に食べさせたい一心で

うまい具合に器に母が詰め込んでいた。

父は80前だけど老人ホームにいるわけではなく

わけあって精神病院に入院している。

面会は家族の方か弁護士しかできません、と病院の事務員に告げられたとき

あたしのやったことは間違っていないだろうか?と自問と自責の日々だった。




2016.06.23

会社に行っていつものルーティンをこなそうとしても

つまづき、つまづき、で全く進まない。

そんな日もあるだろうとは思うのだけどつまづきが気持ち悪くて仕方ない。

やる気スイッチってことばが通り過ぎたのは記憶に新しいけど

クリトリス以外のスイッチがあるとも思えないので

頑張ろうに単を発した結婚しよう、家を建てよう、丈夫な子どもを産もう

のような煽り言葉なんだろう、煽られてたんだと気づいた。

9時半すぎにベッドに入る。


2016.06.16

目が覚めたころにはとっくに昼を回っていた。

手作りの、ホッとする母特製の昼食を起きてすぐにかき込んだ。

胃袋が満たされる。

父親の病院はカオスと化し、よだれを垂らしながら母親へ抗議する

ゆきこさんという車椅子の女性は彼女の母親と共依存の関係のようで

ふたりの言い合いを聞いているとせつなくもありおかしくもあり。

きっといちばん近い関係でありながらいちばん憎い相手なのだろう。




2016.06.09

車椅子でやってきた父親の顔つき、表情、目の輝き、

すべてから負の何かを感じずにはいられなかった。

精神科で処方されるような薬を過剰に摂取したかのような

感情を抜かれた人型のように感じられ胸が張り裂けそうだった。

目を背けてしまいたくなりそうだった。

この状況は親孝行といえるのだろうか。

黒い点のような疑問が次々と出現しとうとう黒一色に塗りつぶされそうに思えてきた。

こんな状態でも一日も長く生きてほしいと願うあたしはいったい何様なんだろう。

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